ストリートファイター6(以下、スト6)でのマスターランクは全体の10%程度。複数キャラをマスターまで上げているプレイヤーも多いため、実際はさらに少なくなります。
最高ランク
マスター到達までの簡易チェック項目
マスター昇格が出来れば中上級者とも言えます。そのためには覚えなくてはいけない知識や取るべき行動などがたくさんありますが、順番に出来るようになっていきましょう。
プラチナ到達まで
・アシストコンボを適切に使用できているか
・後ろ受け身を取れているか
・通らない同じ行動を繰り返していないか
・インパクト返しができているか
・無敵技暴れを適切に使用しているか
・投げを適切に使用できているか
・自分と相手のゲージを見ているか
・相手バーンアウト時に大P→インパクトが出来るか
ダイヤモンド到達まで
・強い行動を理解して使用できているか(セットプレイ・連携)
・相手のドライブゲージ削りが出来ているか
・ラウンド間で相手の特徴を捉えているか
・起き攻めを意識しているか
・対空の意識をしっかり持てているか
・シミー(投げ抜け狩り)を覚える
マスター到達まで
・相手のラッシュを止める意識を持てているか
・弾をちゃんとパリィしているか
・中足ラッシュからのコンボが出来ているか
・意図的な場合を除き、バーンアウトをしていないか
・ヒット確認ができているか
・リーサルの判断が出来ているか
・ドライブゲージやCAゲージを十分使っているか
・必要な場面でのドライブリバーサルを使えているか
・相手が何をしたいかを考えているか
・有利フレーム/不利フレームの理解
マスター到達以降に覚えればいいこと
・差し返し練習
・遅らせグラップ
・カウンターヒット
・ジャストパリィ前提の攻略確認色々と知識が増えるほど戦いに幅が広がりますが、マスター昇格までは細かい知識よりも、まずはきちんとキャラを動かすことが出来るかということの方が重要です。例えばキャラ対策。JPや本田など、明らかに他キャラと違って対策を知らないと勝てないというキャラ以外は特に必要ありません。もちろん、キャラごとにどういう特徴があるかを理解するというのは大事ですが、それは試合を繰り返せば自ずと分かります。よほど勝率が低いキャラ以外は、特にキャラ対策を考えるより、ここまでに挙げてきた項目がしっかり出来ているかを確認してください。十分出来ているのであればマスター昇格は時間の問題です。細かい知識や難しいテクニックはマスター昇格後にゆっくり覚えていけば構いません。
ゲーム開始前のアドバイス
最初はモダン操作を推奨
クラシック操作がいいか、モダン操作がいいかというのは最初に悩むポイントだと思いますが、これまで格闘ゲームをプレイした経験がほとんど無い場合、最初はモダン操作で構いません。というよりモダンを推奨します。マスター帯にもモダン操作のプレイヤーも多いですし、マスター到達後にクラシック転向するというのもいいでしょう。それぞれメリット・デメリットがありますが、複雑な操作を
毎日30分でいいのでゲームに触れよう
マスター到達しやすいキャラは?
操作が比較的簡単で、火力の高いキャラはランクを上げやすいです。キャラで言えばザンギエフ、マリーザ、ベガ。他には相手が対策を知らないと勝ちやすいエドモンド本田やブランカ、JPなどでもランクは上げやすいでしょう。初心者が勝てない理由のひとつがコンボの安さです。格闘ゲームは(攻撃の回数×平均ダメージ量)が(防御の回数×平均被ダメージ量)を上回れば理論上勝てるゲームです。こちらが3回触ればいいのに、相手は5回触る必要があるとしたら、こちら側が有利なのは明白でしょう。
とは言え、どのキャラであってもマスター到達は可能ですので、好きなキャラを使ってモチベーションを保つのが一番かと思います。複数キャラを触ってみるのも良いですし、途中でキャラ変更も自由なのが格闘ゲームの面白いところでもあるので、まずはいろいろと触ってみて、自分に合うキャラを探してみてください。
マスター到達までどのくらいかかる?
基本的には数カ月単位(最短でも3カ月~)。真面目に取り組めば1~2ヶ月程度で初心者でもマスター到達は可能ですが、ただ、なんとなく適当にプレイしていただけではマスター到達は厳しく、10年以上格闘ゲームをプレイしている人たちでもダイヤ止まり、プラチナ止まりという人も珍しくありません。格闘ゲームは反応速度と思う人も多いかもしれませんが、実際のところ知識ゲーです。どういった行動が強いのか、この状況ではどう動いた方がいいのか、またどういうプレイをしてはいけないのかといった知識や判断が重要なゲームであり、ここを勘違いしているようではいつまでたっても上達しません。
参考までに、VTuber事務所ホロライブ所属の湊あくあさん(*現在は卒業)は、格闘ゲーム初心者にも関わらず、トレーニングとランクマを含むプレイ時間はたったの65時間、ランクマッチ1322戦、勝率55%でマスター到達しています。
これはかなり驚異的な数値ですが、もともと他のゲームも上手だったことに加え、動画などでしっかりと勉強して強い行動を取ることができるようになっていたのが大きいでしょう。
平均的には2000~4000戦試合、勝率45%くらいあればマスター到達は可能ですが、しっかりと学んで練習すればそれよりも早く到達することは可能です。数千試合と聞くと多く感じますが、スト6の対戦は1試合2~3分もあれば終わります。
アケコン・レバーレス・パッドどれがいい?
人によって相性の良いデバイスが異なるので、自分に合うものを使いましょう。日本人プロの多くがレバーレスに移行しているのもあって、最近はレバーレスが人気ですが、レバーの付いているアケコン(ゲームセンターの機械のようなもの)を使っている人も多いです。秋葉原や大きめの家電量販店でゲーミングコーナーを設置しているようなお店であれば試せるかもしれません。日本だとパッドを使用するプレイヤーは比較的少ないですが、海外の強豪プレイヤーはパッド勢がかなり多くいます。これはゲーセン文化だったのか、家庭用ゲーム機で遊ぶ機会が多かったのかなどが関係してきますが、FPSなどでキーボード操作が慣れている人であればレバーレスを選ぶという方も多いです。WASD操作が得意な方はレバーレスでもいいかもしれません。
価格の目安はアケコンやレバーレスが1~5万円程度、パッドだと0.5~3万円程度になります。このあたりは消耗品ですし、自分に合うデバイスが見つかるまで時間が掛かるものですが、手に馴染むものは操作感も違うので、徐々に突き詰めていくといいでしょう。
上達したいなら絶対にメモを取り調べること
マスターくらいであれば手癖で適当にプレイしていても、いずれ到達する可能性はありませすが、上達したいならできるだけメモを取りましょう。これはキャラ対策、コンボルートなどももちろんですが、対戦中に気づいたことはどんな些細なことでも残し、その疑問点を無くしていくことが上達の近道です。
このあとにも述べますが、格闘ゲームは知識ゲーです。反応が早ければ勝てるといった単純なゲームでもなく、いかに幅広い知識を身に着け、それを対戦の中で状況に合わせた取捨選択ができるかどうかが鍵となります。細かい知識まで入れていくとその量はあまりに膨大ですので、もし勝ちたい、上達したいならばメモを取って知識を整理していくことを忘れないでください。
このゲームと対戦の考え方について
大前提として格闘ゲームは知識ゲーである
コンボや技の精度がどれだけ高くても勝てません。理由はこのあたりのことは上級者になるとほとんど差がつかないためです。15~25年前のゲームセンター全盛の時代であれば話は別ですが、今では新キャラが追加されたら、その当日には状況別の最大コンボだったりそのキャラの使い方などが一気に広まってしまいますし、1週間も経てばかなりのレベルで攻略が進むため、プレイヤー間で差が出づらいのが今の現状です。
では勝てるプレイヤーと勝てないプレイヤーの差はなにか。それは知識量です。例えばこの技をガードした場合はどちらが有利か、このキャラが起き上がりにジャンプを重ねてきたがガードすべきか無敵技で返せるのか、この距離で弾を打っていいのかどうか・・・など、このような知識の積み重ねが状況判断を正確にし、勝ちに結び付くのが現在の格闘ゲームというわけです。
もちろん読み合いなども大事な要素ですが、これらは知識があって、そのうえで相手がどのような行動をしたいか、どのように立ち回るのが強いかというのを理解した上でのものです。
どうすれば勝てるのか?
基本的な考え方ですが、(攻撃回数×平均与ダメージ量) > (防御回数×平均被ダメージ量)となれば勝てるのが格闘ゲームです。これは至極当然です。こちらがコンボ平均2000しかダメージを与えられていないなら5回の攻撃ターンが必要ですが、平均2500ダメージなら4回の攻撃で済みます。これは防御にも言えることです。
初心者のうちは、今のはたまたまSAが当たってしまったから負けた、投げられなければ勝てたのに…といった具合に、負ける原因に関しての解像度が低くなってしまいがちです。
ですので、対戦が終わったら、今の試合は何がいけなかったのか。あそこのコンボは
対戦でやってはいけないこと、避けるべきこと
もちろん自由に動けるゲームなので、どのような行動が正解・不正解かというのを一概に決めつけることは良くありませんが、明らかに弱い行動、良くない状況というはいくつか存在します。
1つがバーンアウト状態。ドライブゲージが空になるとドライブラッシュも出来ず(当然キャンセルラッシュも出来ないのでコンボが伸ばしづらい)、OD無敵技を打ったり、パリィで攻撃を受け流すことも、
例えばジュリを使っているプレイヤーが、毎回ラウンド開始時にOD歳破衝を打つ
最後までドライブゲージ運用が鍵となるゲーム性
練習1:まずはガードだけで対戦してみる
①CPU相手にガードだけで99秒耐えきる。徐々にレベルを上げていき、Lv.7に安定して耐えきれるようになれば完了。
②めくりガードはトレーニングモードの設定から「簡易練習設定」の中にある「対空練習」で左右に動き、ジャンプ攻撃が表落ちか裏落ち(めくり)かの判断ができるようにする。
格闘ゲームでは、自分が攻撃するタイミングと防御するタイミングがものすごい速さで切り替わります。攻撃も重要ですが、ダメージを受けない、ダメージを受けても出来るだけ少ないダメージで抑えることがより重要になります。
まず格闘ゲームが初めてであれば、面白くないとは思いますがガード練習を先に行いましょう。CPUのレベル7~8相手に、99秒耐えられるようになれば十分です。
スト6には3つのガードがあります。後ろ方向(1P側であれば左)に方向キーを入れるだけの立ちガード、後ろ斜め下方法(1P側であれば左下)に方向キーを入れたしゃがみガードが基本です。
このほかに、めくりガードというものがあります。ジャンプ攻撃で相手の後ろに回り込むように攻撃を当てることを「めくり攻撃」と言いますが、これをガードする場合は通常ガードと逆に、自分の正面側(1P側であれば右)に方向キーを入れる必要があります。これも慣れが必要なので、まずはガード練習をしっかり行いましょう。
スト6では1回のコンボで体力を3割~6割ほど持っていかれることも珍しくありません。そのためガードがかなり重要なゲームであると言えます。
練習2:後ろ受け身とその場受け身を覚える
最初のうちはあまり意識しなくても問題はありませんが、
練習3:通常投げの距離を覚える
投げはクラシック操作の場合は弱Pと弱K同時押し、モダンの場合は弱攻撃と中攻撃ボタンの同時押し、もしくは投げボタンを設定すればクラシックでもモダンでも1ボタンで出すことが出来ます。必殺技として出すコマンド投げや、一部のキャラには空中投げ(空投げ)もありますが、これらに対してこの普通の投げのことを「通常投げ」と呼びます。
ある程度相手に密着している状態で投げることができるのですが、まずは投げることができる距離を覚えましょう。攻撃手段としての投げは強い行動で、ダメージ自体は低いものの、ガードしている相手を崩すことができる強力な手段です。
また、投げるタイミングで方向キーを前に入れているか、後ろに入れているかで投げる方向が変化します。前投げと後ろ投げと呼びますが、相手と自分の位置によって前に投げる方がいいのか、後ろの方に投げるのがいいのかが変わってきます。
このゲームでは画面端は非常に防御が弱い空間になっています。つまり自分が相手を画面端に追い込めばチャンスですし、逆に追い詰められればピンチということです。投げを行う場合は相手と自分の位置を意識して投げられるようにしましょう。
前投げと後ろ投げ
練習4:生ドライブラッシュとラッシュ投げ
パリィボタンを押しながら前方向に2回連続で方向キーを素早く入力すると、パリィ状態をキャンセル(解除)して素早く相手に突進することができます。
これは相手に近づくための有効な手段であり、フレーム的にも有利になって攻撃の起点となります。少し難しい話になるので詳細は割愛しますが、同じ攻撃をした場合でも、そのまま攻撃するよりも、ラッシュ中に攻撃した方が、相手から反撃を受ける隙が小さくなり攻撃を継続しやすいという利点があります。
本作では通常技、例えば大パンチを出した瞬間にパリィボタンを押す、あるいは素早く前方向に2回方向キーを入れることで、その大パンチを途中でキャンセルしてさらに攻撃を繰り出すことができ、これをキャンセルラッシュと呼びます。(ストリートファイターシリーズでは、攻撃が完全に終わるまでに別の攻撃を出してモーションを上書きし、連続技にすることをキャンセルと呼びます)
このキャンセルラッシュに対して、攻撃を出さずにパリィ状態からすぐにラッシュに繋ぐことを生ドライブラッシュや生ラッシュと呼びます。生ラッシュは使う場面が多く、どのキャラでも使用するものなので、確実に素早く出せるように練習しましょう。
練習5:アシストコンボとワンボタンSAを覚える
スト6ではアシストボタンを押したまま、弱中強攻撃のいずれかのボタンを連打することで、自動でコンボを行うアシストコンボという機能がモダン操作にあります。
アシストコンボを決められる場面ではアシストコンボを優先的に使うようにします。間違っても投げを無意識で押してしまうことは避けましょう。
練習6:ジャンプ攻撃/めくり攻撃+アシストコンボ
練習7:通常技対空/対空必殺技
練習8:弾をパリィする
練習9:無敵技暴れ
練習10:インパクト返し
練習11:コマンド入力での必殺技
練習12:状況ごとのコンボを整理する
練習13:中足キャンセルラッシュコンボを覚える
練習14:画面端の防御
練習:投げ抜け
練習:
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